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海匝地域畜産振興協議会 PRRS対策に関する養豚講習会開催へ協賛

平成29年度海匝地域養豚講習会が旭市「黄鶴」において開催され、ナイスポークチバ推進協議会はこれに協賛した。今回のテーマは「PRRS対策」を取り上げた内容で講演。

 

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最初の講演は、(有)サミットべテリナリ―サービス石関 沙代子先生から次の内容で講演された。

ベンチマーキングからみたPRRSの経済的被害と千葉県養豚の特色

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最初に防疫の経済効果について話された。その中で日本における農場単位でのPRRS経済損失の研究の中で、発生パターンとして①育成豚事故率上昇型 流死産多発型増体重減少型をあげ、農場毎に、発生期間や臨床症状別の経済損失パターンが異なっている。母豚600頭規模の農場で、PRRSウイルスが侵入し離乳舎での事故率上昇、流産の増加、増体の悪化が起こった場合の経済損失は1日13万円、被害が1カ月続けば約400万円の損失があると指摘。

このような大きな被害を出さないためにもいかに豚を健康・飼育管理するか重要。

呼吸器病の対策の基本として、いつ、どこで発生し、原因病原体は何か、をつきとめることが重要で、そのために①農場での記録病理解剖が必要(的確なサンプリング)③血清学的検査(抗体)検査が必要と説明された。


また、現場で実施する疾病対策として(1)母豚への馴致≪農場には種々な微生物が存在し、繁殖障害、下痢、肺炎などの病気の原因となる。繁殖候補豚を、この自農場の微生物叢に馴らすこと≫の徹底(2)初乳の十分量の摂取(分割授乳・・・24時間以内が重要)(3)異常子豚の早期淘汰(4)ストレスを軽減する飼育管理(5)免疫を強化するための栄養管理(6)オールイン・オールアウトと正しいビックフロー豚の流れ)(7)戦略的な投薬・ワクチネションの7項目を挙げて説明された。

 

ストレスの要因として   ①飲水不足 ②  栄養不良高い飼育密度虐待

⑤  急激な温度変化分娩・離乳 高温及び低温環境や豚舎の変化

すきま風 病気の暴露

 

豚がストレスを感じると副腎皮質ホルモンの分泌が多くなり免疫力が低下(副腎機能低下)し病気に対する抵抗力が落ちる。そのため、食下量及び飲水量が減る。そして増体重が低下すると説明。

ピックフロー(豚の流れ)とは、豚の生産段階で発育にしたがった豚の移動(流れ)で各ステージ毎のオールイン・オールアウトを徹底することが重要と説明された。

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PRRSの症例紹介、農場防疫(バイオセキュリテイ)の重要性の中では、

(1)無くせる病気は国・地域・農場からなくす

(2)コントロールの延長線上に清浄化がある

(3)個々の農場での的確な対策と地域防疫の必要性を(基本が徹底されているかが重要

と説明された。

 


終わりに千葉県養豚の特徴として(1)全国的に見て、戸数・頭数が多い(2)飼育密度が高い

(3)出荷が専門の業者にゆだねられているとし、千葉県養豚生産者の特徴として①他の農場と緊密(情報の共有)②噂と、風評に惑わされやすい人が多い③現状をより良くしたい・改善の意欲が高いと感想を述べた。

これらを踏まえ、PRRS対策について、生産者間のまとまりが強く疾病対策に取り組みやすいと期待できる。そのためには一人一人の決断が大切で、決断した生産者、専門家を交えての対策が、PRRSコントロールに繋がると期待をこめて講演を終えた。

 

 

 

旭市養豚推進協議会のPRRS地域防疫の取り組みについて

今年(公社)中央畜産会から(公社)千葉県畜産協会の委託事業として「地域豚疾病緊急推進対策事業」に千葉県旭市が選出され、その内容について旭市養豚推進協議会 松ヶ谷 裕会長から説明。

 

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最初に旧干潟地区で取り組んできた疾病対策である、(1)ADの清浄化達成 (2)PCV2ワクチンの早期承認 (3)防疫マップ(緊急連絡網)の整理について紹介。

これらの取り組みを踏まえ、平成29年度から最大で避けて通れない敵PRRSに、より地域の結束を深めて取り組む決意を持って旭市養豚推進協議会が発足。

この協議会は、PRRSの地域ぐるみの対策、あらゆる疾病の侵入を防止・拡大防止のためのバイオセキュリテイ、情報連絡網の整備・円滑運営を大きな目的としている。

この事業は、「農場を含む自衛防組織が、養豚農場で生産性を著しく阻害する疾病(AD/PED/PRRS)の発生を低減し、蔓延防止するための疾病発生低減対策を立案し対策を実施する事業に対して必要な経費を助成し、疾病低減対策の推進を支援することで生産性の向上を図る

この事業を受ける旭市は、仮称「旭市PRRSコントロールプロジェクト(APCP)」を発足させる計画でその内容は次の通りであり、(公社)千葉県畜産協会がサポートする。

(1)  旭市PRRSコントロールプロジェクトの実施者

旭市養豚推進協議会の全会員


(2)   旭市PRRSコントロールプロジェクトのマネージメントチーム

最高責任者:旭市養豚推進協議会会長・

企画・運営:地域防疫部会・獣医師部会(千葉県農業共済連北部診療所、民間獣医師、東部家畜保健衛生所)

事務局:旭市役所・千葉県海匝農業事務所、(公社)千葉県畜産協会

 

(3)   旭市PRRSコントロールプロジェクトの主な内容

≪現在マネージメントチームで計画作成中≫

①   PRRSおよびバイオセキュリテイに関して、継続的な勉強・検討集会の開催

②   PRRS重点対策モデル農場を選出し、対策を実施する。その推進状況を勉強会で報告し、共有していく。

③   会員全戸のPRRS集団検診を実施する。

PRRS清浄度ステージング、ウイルス株解析など

 

旭市養豚推進協議会の加盟54戸全戸が同じ意識を持ってこれに取り組み、その輪を周辺地域へ波紋を広げていければと大いに期待したい。



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