美味しい豚肉を笑顔の食卓へ千葉県の養豚生産者が結集しました。ナイスポークチバのホームページです。


2010年の口蹄疫の脅威を忘れるな‼ 平成30年度養豚大会疾病対策で開催

平成30年9月に岐阜県において、26年ぶりに豚コレラが確認された以降、感染した農場は5府県に広がり、殺処分された豚は4万頭規模に達した。早期封じ込めに失敗した感がある。

ウイルスがついた食品を外国人が持ち込んだことが引き金になったとの指摘があり、国際化で家畜感染のリスクが高まっている。

このような情勢を踏まえ、今回の養豚大会は、山武市所在の「さんぶの森文化ホール」において生産者、関係者(県・関係団体・賛助会員)総勢122名の参加により、疾病に対する危機意識をより高める事を目的に開催された。

開会に際し、主催者である(公社)千葉県畜産協会衆議院議員森 英介会長から養豚業界の現状と野生イノシシが介在する豚コレラの感染拡大に触れ、防疫対策の強化を促した。

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(公社)千葉県畜産協会 森  英介 会長

来賓挨拶では、県議会開会中のため県畜産課長の代理として井出 基雄副課長、農林水産省動物検疫所成田支所田中 寿一所長からご挨拶をいただいた。

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県畜産課 井出 副課長

田中支所長から、中国全土で感染拡大にあるアフリカ豚コレラ対策としての水際対策に触れ、春節のこの時期、中国から日本へ不法に持ち込まれる肉類の取り締まり強化の状況について詳細に説明をいただいた。この25日に成田空港でのナイスポークの会員である養豚生産者と動物検疫所が連携して防疫キ ャンペーンを実施する旨挨拶された。

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農水晶動物検疫所  田中支所長

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講師の紹介

「忘れかけている口蹄疫の脅威・・・2010年の教訓」

宮崎大学産業動物防疫リサーチセンター副センター長

防疫戦略部門  教授  獣医学博士 末吉  益雄 先生

講演は、① 2010年の口蹄疫、生産現場から、② 海外の家畜衛生の現状 ③ 侵入防止対策について ④ 消毒の見直しについての4つに分けて講演された。

宮崎県における2010年4月20日以降、口蹄疫による被害家畜数は、牛:69,454頭、

豚:227,049頭、山羊・羊など:405頭と合計297,806頭で被害総額は5年間で2,350億円(畜産関連:1,400億円、他産業:950億円)。口蹄疫防疫措置の延べ従事者数:158,500人

≪生産現場の真実≫

★    高 熱 ★ 見たことのないよだれ ★ 次に備えて、早期発見するために

牛の感染の段階でいかに早く発見するかが重要である。

≪ワクチン接種の背景≫

★    ワクチンは助けるためのものではないのか?

★    ワクチン打つことが死刑宣告となるのはなぜか?

★    守り抜いたのに、何故、殺されてしまうのか。

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≪海外の家畜衛生の現状≫

★    アジアの口蹄疫まん延の現状      ★ 口蹄疫発生国への渡航で気をつけること

★    韓国の口蹄疫             ★ 国際クルーズ船

★    訪日外国人の増加による侵入の危機

≪侵入防止対策について≫

★    守りの防疫と攻めの防疫

★    日本の現状と口蹄疫の考え方・・・もう、そこまで、きているかも

★    アフリカ豚コレラ・・・携帯品として持ち込まれる畜産物

★    検疫探知犬による水際対策・・・空港

★    クルーズ船による検査・・・肉類・肉製品の持ち込み禁止。

2017年クルーズ船寄稿ランキング

1位:博多(福岡県)326 2位:長崎(長崎県)267 3位:那覇(沖縄県)224

4位:横浜(神奈川県)178 5位:石垣(沖縄県)132

 

≪消毒の見直しについて≫

★    消毒の基本的な考え方

病原体の減少・・・減菌ではない。

★    小毒はまじないではない。やったつもりが最も危険

車両消毒    車両減菌

手指消毒  手指減菌

★    長靴はきれいですか?  底の溝の詰まり?

★     中のカビ?   長靴保管は裏返し

 

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≪市町村が行う事前の対策≫

①    焼・埋却場所のための事前調査及び候補地の選定や住民への説明。

②    掘削のための重機やオペレーター等の手配のための確認。

③    小毒ポイント設置可能場所(自主消毒ポイントを含む)の調査、選定

④    防疫作業従事者等のリストアップ

⑤    地域住民への発生の周知、防疫活動への協力要請の体制構築。

 


豚コレラ・アフリカ豚コレラについて

葉県北部家畜保健衛生所

防疫課 専門員  菅  賢明 先生

 

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 1.豚コレラ(CSF)について

2.世界における豚コレラ発生状況

3.岐阜県での発生農場とその周辺状況

4.疫学調査チームの報告          5.愛知県での発生について

6、千葉県の豚コレラ調査          7.アフリカ豚コレラ(ASF)とは

8.ASFウイルスの耐性          9.世界のASF発生状況

10.中国・モンゴルにおけるASF発生状況 11.中国からの旅客の携帯品による危機

 上記詳細の説明後、次の内容について強調された。

 

毎日の健康観察、早期発見・早期通報の徹底

都道府県は、豚等の所有者又は獣医師から下記に掲げる症状が、通常以上の頻度で見られた旨の

通報を受けた場合、直ちに家畜防疫員を派遣する。

(1)発熱、元気消失、食欲減退(※1)

(2)便秘、下痢

(3)結膜炎(目やに)※1

(4)歩行困難、後躯麻痺、けいれん

(5)耳翼、下腹部又は四肢等の紫斑

(6)削痩、被毛粗剛

(7)異常産の発生※2

(8)(1)~(7)までに掲げる臨床症状のいずれかを伴う死亡

※1 CSF感染実験でみられた症状

※2 岐阜の発生農場でみられた症状

 

人・物・車両によるウイルスの持ち込み防止

★    衛生管理区域、豚舎への出入りの際の洗浄・消毒の徹底

★    衛星管理区域専用の衣服、靴の設置と使用の徹底

★    人・物の出入りの記録

★    飼料に肉を含み、又は含む可能性があるときは、あらかじめ摂氏70度・30分間以上又は 摂氏80度3分間以上の加熱処理を徹底

 

野生動物対策

★    飼料保管場所等へのネズミ等の野生動物の排せつ物等の混入防止

★    豚舎周囲の清掃、整理、整頓

★    死亡家畜の処理までの間、野生動物に荒らされないよう適切に保管

 

今回、千葉県北東部においてPED感染拡大の影響もあり生産者の参加がかなり少なく残念な感はあったが、2010年の宮崎県における口蹄疫被害の生々しい映像から、日々最悪の事態を考えた対応、日頃の準備の必要性を強く感じ、生産者、関係者の危機意識を強く高めることが出来たものと考えます。

また、日頃の衛生対策の基本となる消毒に対する過信、より効果を高める消毒方法を再度考える大会となった。 

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情報交換のため開催された懇親会




 

 

 

 

 

 


 


 

 

 

 

 

 

 


 

 



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