美味しい豚肉を笑顔の食卓へ千葉県の養豚生産者が結集しました。ナイスポークチバのホームページです。


豚コレラ講習会・防疫演習開催 豚コレラ拡大産地に警戒感

豚コレラの発生拡大で産地に警戒感が強まる中、令和元年9月30日千葉県の養豚密集地帯旭市において豚コレラ講習会・防疫演習が旭市養豚推進協議会、(公社)千葉県畜産協会、ナイスポークチバ推進協議会の主催により開催された。この地域の生産者組織は、防疫に対する関心が強く、生産者間で防疫の情報を共有するネットワークが構築されている。

講演ではワクチン接種の在り方やイノシシ対策について学び、万が一の発生を想定した防疫演習を実施。会場には、地元旭市の生産者のほか、近隣市町村の生産者、関係者に加え関連企業、関係団体総勢160名が参加した。 演習に先駆け豚コレラとイノシシに関する講演が開催された。

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旭市養豚推進協議会 高橋  守 会長

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司会進行役として対応する 早川 獣医師

豚コレラ「今」という局面 (株)アニマル・メディア社編集長  岩田 寛史 先生

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1.状況説明

講演は、豚コレラの発生状況、OIE(国際獣疫事務局)と清浄国ステータス、豚コレラ・口蹄疫の発生状況、豚肉・原皮の輸出など資料により解説。OIE(国際獣疫事務局)による各国の清浄性ステータス認定状況

国 名

口蹄疫

ASF

豚コレラ

備 考

デンマーク

 

米国・カナダ

 

メキシコ

 

ブラジル

豚コレラ一部「清浄地域」から日本輸入

日 本

豚コレラ「清浄国ステータス一時停止」

中 国

 

ベトナム

 

台 湾

口蹄疫は「ワクチン接種清浄地域」含む

韓 国

口蹄疫2019年1月・豚コレラ2016年9月

フィリピン

 

◎清浄国  ●非清浄国  ○口蹄疫の清浄国で一部「ワクチン接種清浄地域」を含む国

※豚コレラについては、「ワクチン接種清浄国」のステータスはない。

2.事態を深刻化させたイノシシ問題

初動の対応に問題あり。そもそも侵入を許した責任は国である。

○    専門家の根拠のない予断が初動の対応を遅らせたのでは・・・?

★    ASFの警戒を強めていながら、イノシシの感染を想定しなかったのでは・・・

★    イノシシ感染時の対応については「白紙」だったのか?

白紙だったとしたら、すぐに情報収集と検討を行ったのか?

水際防疫の対応がインバウンド推進に追いつかず

★ 政府は成長戦略の一環としてインバウンド推進、輸出促進

★ 管理不十分が露呈したのが豚コレラ問題ではないのか

○ イノシシ感染は濃厚かつ広範囲に

★ 経口ワクチンに即効性は期待できず、ワクチンが求められる最大の背景

★ 今後、効果的な減数対策が不可欠

3.豚コレラの緊急ワクチンとは?  家伝法の規定に基づき豚コレラ防疫指針

豚コレラ防疫指針第13 ワクチン(法第31条)①

1. 豚コレラのワクチンは、感染を防御することができるが、無計画かつ無秩序なワクチンの使用は、清浄性確認の際に支障をきたす恐れがある。このため、ワクチンの使用については、慎重に判断する必要があり、我が国における本病の防疫措置は、早期発見と患畜及び疑似患畜の迅速なと殺を原則とし、平常時の予防的なワクチンの接種は行わない。

.豚コレラの予防的ワクチンとは?

家伝法の規定に基づき豚コレラ防疫指針に規定なし

豚コレラ防疫指針第13 ワクチン(法第31条)①

1.・・・我が国における本病の防疫措置は、早期発見と患畜及び疑似患畜の迅速なと殺を原則とし、平常時の予防的ワクチンの接種は行わない。

●豚コレラ防疫指針の改正による制度的な裏付けが必要

★ 防疫指針は「大臣公表」という形で行政指導・・・法令改正は不要

★ 牛豚小委の審議に基づくパブコメ、家畜衛生部会の決定(答申)という手続きが必要。

5.防疫指針改正して「予防的ワクチン」を規定し、備蓄ワクチンを地域限定で

接種する準備開始・・・メーカーにはワクチンの増産要請

マーカーワクチンの可能性は残しながらも即効性確実に期待できる国産GPE-生ワクチンの備蓄分から取り崩す方針・10年以上の継続接種想定。

6.『豚コレラ対策の充実に関する決議』

自民党農業・食料戦略調査会と農林部会(9月20日)

1.  感染拡大への不安のなか、農家が安心して養豚経営を継続できるよう、豚コレラ防疫指針を速やかに改定し、予防的ワクチンの接種に向けた準備を進めること。

2.  ワクチン接種による風評被害が生じないよう、事業者、消費者への情報周知に万全を期すること。

3.  農家における飼養衛生管理基準の徹底を図るとともに、アフリカ豚コレラの侵入にも備えるため、農場防疫柵の整備を強力に推進すること。また、感染経路の徹底究明を行うこと

4.  野生イノシシによるウイルス拡散を防止するため、捕獲・検査のさらなる強化、経口ワクチンによるウイルスの拡散を防止するため、捕獲・検査のさらなる強化、経口ワクチンベルトの構築に徹底して取り組むこと

5.  韓国においてアフリカ豚コレラが発生した状況に鑑み、我が国においても水際対策に万全を期すること

7. ワクチン使用をめぐる検討課題

個の農場の利害だけで判断してはいけない

1.  畜産に甚大な被害をもたらす病気のまん延防止

2. OIEの清浄国ステータスのできるだけ早い回復・・・貿易上の不利益の回避

3. 科学的なベストの防疫措置とその費用対効果の検討

4. 発生地域の利害と、それ以上の地域・業界全体の利害

5. 被害生産者の損害や精神的ダメージ、世論の影響(風評も含む)

6. 家畜防疫の目的は畜産振興。しかし家畜衛生はサーベル行政

8.     清浄国ステータスの意味を考え直す・・・

輸出の機会を失うだけのことではない

1. バイオセキュリティの推進

ワクチンのないアフリカ豚コレラの侵入阻止

なくせる病気は無くしていく、使うワクチンは減らしていく

2. 病気と共存する養豚から脱皮こそステータス

競争力を高める第一歩、病気との戦いを制する覚悟

※口蹄疫に対しワクチン依存を強めた中国、ASFの侵入・蔓延を招いた。

3. 日本は圧倒的な豚肉輸入国

防疫の国際ルール(OIEコード)を緩くして国内発生時の輸出へのリスクを回避するのではなく、むしろルールを強化して国内侵入のリスクを軽減するメリット(+α)こそ国益


鳥獣害対策 国立研究開発法人農研機構西日本農業研究センター   グループ長  江口 祐輔 先生

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イノシシ対策を説明。

イノシシは集落に入り込んでいる。特に野外に野生イノシシの餌となる農作物を廃棄しているケースが多く見られる。野生イノシシはそれを求め集落に降りてくる。

人間がイノシシを呼び寄せていると注意を促す。

飼料や排せつ物などをイノシシに接触させない。

飼料タンクからの餌の漏れ(こまめな清掃)、

飼料タンク周辺に防御柵設置。

堆肥場にイノシシの侵入を防ぐ(残餌・堆肥の発酵熱で暖をとる)豚コレラ対策として「とにかく農場に入れないことが重要」と強調。特に豚と野生イノシシとの接触を避けること

 

 

防  疫  演  習

どうなる?旭市で豚コレラが起きたら! 20190930024.jpg

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万が一の発生を想定した防疫演習は「どうなる?旭市で豚コレラが起きたら! 」とのテーマで行われた。発生農場、移動・搬出制限農場、管理獣医師、家畜保健衛生所、養豚推進協議会会長とそれぞれ演じ手とナレーター兼解説により進められた。豚コレラの通報から疑似患畜の確定までを時間の流れに沿ってシュミレーションし、プロジェクターで連絡の伝達や対策の注意などを伝えた。

制限区域内農場の出荷の可否、制限区域解除や清浄性確認の流れなども解説した。

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演習のナレーター役を務めた松ヶ谷氏

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普段の立場で各登場人物役を演じ

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発生農場役を務めた平野氏

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農場管理獣医師:矢光先生

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家畜保健衛生所の先生

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熱心に聞き入る参加者

総合討論の中では「豚コレラ判断を農場一人で背負うのは重過ぎるなど多くの発言があった。 

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質問する生産者

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質問に答える東部家保 古谷先生

講演された岩田ピッグジャーナル編集長から防疫演習を総括して「貴重な研修を生産者を交えて大勢集まってやる機会を始めて目にしすごい事で、こうゆうことを積み重ねることで、地域の意識が高まっていく、よそでもやっていくことが必要」と語った。

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終わりに、防疫部会の松ケ谷裕部会長から「防疫は最終的には自己責任だが、情報を共有し、みんなで被害を出さないように工夫をしていけたらと」挨拶し講習会を締めた。

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旭市近隣市町さんからの参加もあり、旭市における対応の輪を広く広げる良き機会となることを期待したい。







 

 

 

 




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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